バレー部所属の10代男子学生の腰痛が改善した症例
10代男性がバレーボール部の練習量増加により、腰部に痛みを訴えて来院。
前屈動作やジャンプなどで痛みが誘発され、筋肉の疲労が原因と考えられた。
鍼治療を行い、下腿部前面を中心に施術した結果、痛みは即座に解消。
翌日には痛みが完全に消失した。練習後のセルフケア(アイシング、ストレッチ、入浴)の実施が予防につながることを指導した。
目次
10代 男性 バレー部所属 腰痛
来院動機
2週間前あたりから、腰部に痛みが現れ徐々に痛みが増強してきたため2014年3月27日来院。
以前にも来院経験がある。
初期症状
前屈動作で痛みがあり、咳やくしゃみ、ジャンプなどの動作で誘発される。
問診・検査
原因としては、高校に入学してバレーボール部に所属、練習量、練習時間が増えたため筋肉の負担、疲労が激しく、回復する間もなく練習を繰り返すことで痛みが徐々に増してきたのではないかと伺える。
施術前に痛みのある動作を確認。前屈動作で痛みがありプレーにも影響があるほど。背部から腰部にかけての筋緊張があり、下腿部前面の緊張も認めた。
年齢的に腰椎分離症、椎間板ヘルニアなど考えられるが、状態から筋筋膜性の痛みと考える。
治療経過
痛みの除去を目的として、即効性のある鍼治療を行った。
初めに下腿部の前面に鍼を行って一度動きを確認したところ、全く痛みがなくなったとのこと。
同時に背部、腰部の緊張も緩んでいたので、施術終了。
翌日、症状、動作の確認を行い、痛みは消失していたため、治療は終了とした。
コメント
練習量が増えることで筋疲労の蓄積が激しく、肉離れや最悪な場合、疲労骨折を起こす可能性も考えられます。
練習後のアイシング、ストレッチ、入浴など、自宅でできるセルフケアを実践することで予防になります。