パワーリフティング選手の上半身の痛みが改善した10代男性の症例
10代男性がパワーリフティングの練習中に背腰部と下肢後面の痛みを訴えて来院。
200㎏のウエイトを持ち上げるトレーニングで痛みが増強し、5月末の大会に向けて痛みの軽減を求めて来院。
鍼治療を用いて背腰部や下肢後面の筋緊張を緩和し、大会前の状態を整えた。
4回の施術を通じて痛みは解消し、大会では3位入賞、自己ベストを更新。
日々の身体メンテナンスの重要性が成果に繋がった。
10代 男性 パワーリフティング選手 背腰部の痛みと下肢の張り
2014年5月5日
来院動機
背腰部、下肢後面の張り及び痛みで5/5に来院
自宅(滋賀県)近くの治療院に通っていたが、ジム仲間に当院を紹介され来院された。
初期症状
パワーリフティングの競技を行っており、ほぼ毎日練習を行っている。
200㎏のウエイトを持ち上げるトレーニングをすると、背腰部にかけて筋が張り、繰り返し練習をすることによって痛みが感じられることもあるとのこと。
同様に下肢後面もスクワットを行うと張りが生じ、徐々に痛みに変わるとのこと。
5月末の大会に向けて痛みの除去と身体のケアもかねて来院。
問診・検査
腰部は前屈・後屈時に強い張りがあり、やや痛みもある。
練習前より練習後は痛みが強くなることもある。
下肢へのしびれはなし。
下肢後面は筋を伸張させても、張り過ぎて痛みのある程度で、激痛ではない。
治療経過
◆5/5 1回目
鍼を用いてまず痛みの除去を目的に行った。
痛みの範囲を確認すると、背部~腰部にかけて広範囲で両側にある。
その範囲内の筋緊部位に鍼を行った。
15分ほど置いた後に動作確認したところ痛みは軽減したとのこと。
下肢の緊張部位は軽く手技にて緩め、その日は終了。
◆5/12 2回目
施術後練習を行った際、前回のような痛みはなかったが、練習後は背腰部は張るとのこと。
触診すると筋緊張は前回ほどではなくやや緩んでいる状態。
この日も鍼にて施術を行った。
筋緊張緩和と血流を促し、疲労回復を早めることを目的とした。
背腰部の緊張部位に置鍼を行い、まだ硬さのある部位に単刺にて緩めた。
動作確認したところ全く痛みはなく、可動域が広がったとのこと。
下肢には前回と同様の手技を加え終了。
◆5/15 3回目
調子はとてもよかったが、スクワットを無理しすぎて左下肢後面に痛みがでたとのこと。
下肢の筋に非常に強い筋緊張があった。
それぞれ抵抗をかけてテストをしたが、肉離れはないと判断。
大腿部後面~膝窩、下腿後面の筋緊張部位に鍼を行った。施術後の確認をしたところ、痛みは無くなったとのこと。その日は終了。
◆5/22 4回目
経過は良好。痛みはなく筋の張り感はすこしあるものの調子は良いとのこと。
鍼をした後は調子がいいため維持したくてこの日も来院された。
大会が3日後に控えているので刺激量を軽めにして、背腰部に鍼を行った。
施術後、「健闘を祈る!」と声かけして終了。
コメント
大会の結果は3位と報告がありました!
輝かしい功績を収め自己ベストも更新でき、鍼のおかげですと大変喜んでくれていました。
彼の自分の身体に対しての意識がこのような結果に繋がったと思います。
どんな方でも、日々の身体のメンテナンスは必要だなと感じました。